世界のガン死亡者は増加の一途をたどりまもなく1位になると予測される。ガンの治療法は手術・(注1)抗がん剤・放射線などだが、この全てが体に大きな負担を与える。ガンが消えたり小さくなったりしても体が弱ってしまうという問題が残る。現在(注2)ガンワクチンの研究が進められているが、ワクチン治療はそれが避けられる。ワクチンを注射するだけだから、入院の必要もないし副作用もない。患者は今まで通りの生活を続けながら治療を受けることができる。
ガンは何かの原因で自分の細胞が変化してできる。私たちは病気を治す(注3)リンパ球を持っている。リンパ球は外部から異物が侵入すると直ぐに攻撃を開始する。しかしガン細胞は異物だが攻撃されない。リンパ球はガン細胞を敵だと認識できない。自分の細胞が変化して生まれた物だからだ。ガン細胞には(注4)ペプチドという物が付いているそうだ。そこで体にペプチドを注射するとリンパ球はペプチドを異物だと認識して攻撃を始める。当然ペプチドが付いているガン細胞も攻撃する。敵だと認識するからだ。日本の研究ではワクチンを注射した20%の人のガンが少なくなり、40%の人のガンが同じ大きさに留まっていたそうだ。しかも実験の参加者は全員助からないと言われていた人ばかりだったから、初期の人ならもっと効果があるだろう。
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