日本の教育は世界的に見ると「平等」
よくいわれる日本の教育の欠点として、「詰め込み型教育」「個性を伸ばせない」「偏差値主義」などが挙げられる。それに比べて、欧米は「のびのびと学べる」「個性を尊重する」「偏差値という概念がない」というわけだ。確かにそう考えると、日本の教育は、欧米からすれば「遅れている」ように見えるのかもしれない。だが、それは本当だろうか? 教育格差が大きいドイツの制度と比較すると、日本の教育は世界でも類を見ないほど「平等」であることがよくわかる。
ドイツの教育制度は独特で、日本との比較は単純にはできない。教育制度の決定権を州が握っているため、地域差も大きいからだ。だが、大まかな方向性について考えると、日本は「集団のレベルアップ」を目指すのに対し、ドイツは「実力・可能性がある子どもに高等教育を受けさせる」という、選別を前提とした教育を行っている。
ドイツでは、6歳になったら基礎学校(小学校)へ通う。多くの州で、基礎学校は4年制となっている。基礎学校を卒業したら、大きく分けて、基幹学校、実科学校、ギムナジウムの3つの進路に分かれることとなる。そのため、「3分岐型教育」と呼ばれる。あえて3つの学校を日本の教育制度に例えるなら、5年で卒業の基幹学校=義務教育修了、就職・職業訓練コース。6年で卒業の実科学校=中級修了、専門学校進学コース。8、9年で卒業するギムナジウム=上級終了、大学進学コースといったところだ。
Danh sách thành viên đã làm bài
自分の行為に責任を持つべきだ。 | Phải tự chịu trách nhiệm với những hành động của mình.